僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

集合時間と起きる時間。男はやっぱり起きる時間が遅いな

 

りょうがと翔平が観たい映画があると、俺と友一を誘った。特に予定もなかったので一緒に行くことにした。

寝る前に明日の予定を確認する。映画の上映時間は10時からとりょうがが言っていた。翔平から送られてきた電車の時間は9時と。これに俺と友一、翔平は乗る予定だ。りょうがは真逆のところに住んでいるため、個人的に調べて来るだろう。

準備に30分、駅まで30分と考えて8時起きか・・・。こうして俺は眠りについた。

 

LINEの通話の呼び出し音で目が覚める。翔平からだ。あいつ、どんだけ心配症なんだよ。いくら俺が早起き苦手と言っても8時起きなんて容易いわ。

 

耕平「おはよう!どうした?」

寝起きと悟られないように、元気よく電話に出る。

 

翔平「ごめん!寝坊した!」

おいおい、頼むよ。もう大学生だぜ?社会に出れば時間厳守。電車の遅延だとかそんなの関係ない。それなのに、寝坊。これは将来心配だ。ましてやお前が誘ってきたんだろ。

 

耕平「なるべく急げよ」

そう言い、通話を切る。伸びをして時計を見る。

 

 

8時40分

 

耕平「あっ」

亀田興毅並の瞬発力で起き上がり、速攻で着替える。よくよく考えれば翔平よりも早く家を出なければならない。あいつの寝坊を呑気に許してる場合ではなかった。いくら友達とは言え、約束を破る訳にはいかない。翔平が寝坊したとしても友一とりょうががいる。とにかく急いで準備をする。

寝癖も直さないまま駅まで走る。走りながらLINEのグループに寝坊の連絡を入れる。

 

耕平「すまん、寝坊した」

 

翔平「えぇ!?」

そりゃそうなるわ。寝坊の連絡を俺に入れ、なるべく急げよ。と、言われた男だ。それなのに、なるべく急げよ。と、言ったやつがこのザマだ。

 

りょうが「ああ?ふざけんなよ。遅れたやつ昼飯おごりだからな!」

りょうがは目的地の映画館まで1番遠い。もう電車に乗っている頃だろうか。

 

耕平「すまんって。今どこにいるの?」

 

りょうが「家。今起きた」

 

翔平「えぇ!?」

そりゃそうなるわ。寝坊の連絡を入れた相手も寝坊。そして遅れたやつ昼飯おごりだからな!と、安全圏にいるやつが言う鉄板のセリフを言った本人が1番遅れているのだから。

 

友一「おはよう。もしかしてみんな寝坊してるの?w」

1番寝坊の心配をしていた友一から連絡が来る。

 

耕平「まさかとは思うが、お前は寝坊してないよな?」

 

友一「ちょっと、そんな疑うのよくないよ!してるわけないじゃん!むしろちょっと楽しみすぎてセットしたアラームより前に起きちゃったくらいだし!」

ほうほう。楽しみすぎて早起きしちゃう系男子か。

いくら友一と言えど、1人で待たせるのは可哀想だ。俺は待つのは平気だが待たせるのは嫌いだ。映画の時間を遅らせて、適当に2人でコーヒーでも飲んで時間を潰そう。そうしよう。

一旦携帯をポケットに入れ、規則正しく走る。こういう時に全速力で走ってはダメだ。高校生の時から寝坊は良くしていたため、走って駅まで行くことは多々あった。その時の知識を活かし、通り過ぎるお店や看板の前で時間を確認し、逆算する。結果的に3分前に到着した。

間に合ったことを報告すべく、LINEを開く。

 

耕平「間に合った!友一電車乗った?」

友一は俺と翔平が乗る駅の1つ手前で乗る。恐らく友一が乗ってるであろう電車はもう出発している。

 

友一「ううん!まだだよ!」

 

翔平「えぇ!?」

そりゃそうなるわ。少し早く起きたにも関わらず、乗るべき電車に乗っていないのだから。

 

友一「えぇって何?バカなの?まだ乗ってないって!」

寝坊していないと本人は先程言っていた。それなのに予定の電車に乗っていない。にも関わらずこの強気な発言。寝坊したやつをバカにする発言。なんとも頭が混乱してしまう展開だ。そんな中、翔平は言う。

 

翔平「は!?お前のが圧倒的にバカだろ!」

 

そこかよ。どっちもどっちだわ。

一旦落ち着こう。違和感を拭わなければならない。相手は友一だ。電車に揺られながら最初に質問すべき事を考える。そうだな。最初から聞こう。

 

耕平「何時に起きたの?」

 

友一「んー、8時50分くらい!」

なおも俺の違和感は拭えない。俺の代わりに翔平が聞く。恐らく彼も俺と同じように違和感を抱いている。

 

翔平「おいおいおかしいだろ。アラームより早く起きたって言っただろ?何時にセットしたんだよ」

 

友一「9時だよ!」

 

最初からおかしいじゃねーかよ!

俺と翔平は9時の電車に乗る。そしてその1つ手前の駅から乗る友一は8時55分発くらいのはずだ。電車の発車5分前ではなく、5分後にアラームをセットしていたようだ。

 

耕平「ねえなんで?なんで9時にセットしたの!?なんで発車5分後にセットしたの!?」

 

友一「なんでって・・・そう言われてもねえ」

 

耕平「なんでお前が困ってるんだよ!」

長いトンネルに入り、電波を奪われる。そして目的地の駅へ到着し、とりあえず時間を潰すことを考える。こうなってしまっては致し方のないことだ。単純に30分寝坊したら到着するのは予定の30分後。もちろん、電車の時間で多少ずれるが目安としては良いだろう。適当に本屋に向かいつつ、現状報告をしてもらう。

 

耕平「で、あと30分で映画始まるけど、お前ら今どこにいんの?」

 

友一翔平りょうが「家」

 

耕平「死ね」