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僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

裏の顔

学生時代の話

 

仮面を被って人と接することは多々あり、本音とお世辞が入り交じった世の中。

 

ことばだけで本当か嘘か判断することなんてできるのだろうか。

 

 

 

 

 

俺たちは某ファミレスに来た。

 

 

英語の苦手な泰一が、宿題を手伝ってほしいと言うので珍しく教材を持参した。

 

俺は友人のためなら出し惜しみはしない。お互いに助け合いたいと思っている。

 

 

授業が午前で終わり、友一と池田も昼飯がてら付き添うことになった。

 

 

 

友一「みんな何飲む!?取ってくるよ!!」

 

最初からおごってもらう気満々の彼は最初から下手(したて)で来る。

 

 

 

耕平「なんか炭酸よろしく」

 

俺に引き続き友一に飲み物を頼み、

 

 

友一「炭酸・・・。わかった!じゃあなんか美味しそうなの作ってくるね!」

 

と、謎の発言をし席を立った。お前が作る必要はない。

 

 

それと同時に近くの高校の制服を着た少年2人組みが俺ら席の近くへ着いた。

 

 

どこか元気のなさそうな2人組は、注文を頼み終えると会話しだした。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん仮名です。

 

ベンジャミン「なぁ、ジャスティス、少し考え直してくれないか?」

 

 

 

ジャスティス「・・・」

 

 

 

ベンジャミン「俺はお前がいなくなったら困るんだ」

 

 

 

俺が聞き耳を立ててるのに気づき、池田や泰一も少し注目している。

 

 

池田「なぁ耕平、ホモのお前から見るとどう見えるんだ?」

 

 

 

耕平「何度も言うがホモではない。つまりお前と同じ景色が見えてるぞ!」

 

 

 

一向にジャスティスが口を開かないと思ったが、ベンジャミンの執拗な会話にとうとう口を開く。

 

 

ジャスティス「だからベンジャミン部長。俺は最初から部活なんか入ってないんですよ」

 

 

 

ベンジャミン「何を言う!君はしっかりと部活に入ったではないか!」

 

なんとなく会話の意図が見えてきた。

 

 

 

耕平「恐らくベンは部活の部長。そしてジャスは部員だな」

 

 

 

池田「部活を辞めたいって話なのかもしれないな」

 

 

各々に考察を言いながら友一が持ってきたコーラを口にし、吹き出す。

 

 

 

耕平「おいなんだよこれ!コーラじゃないのかよ!」

 

 

 

友一「コーヒーとコーラのハーフだよ!どう!?」

 

 

 

耕平「どうって飲んでみろ!」

 

 

 

友一「やだよwwまずいじゃん絶対ww」

 

 

 

耕平「てめえ・・・ん?」

 

 

そういやジャスティス部活に入ってないって言ってなかった?

 

 

 それをそのまま池田に伝える。

 

 

 

池田「辞めれないと判断して、入ってない体で貫く作戦じゃね?」

 

 

 

耕平「なるほど」

 

 

黙っていた泰一が口を開く。

 

 

 

泰一「こーちゃんまさか」

 

 

 

耕平「どうした?」

 

 

 

泰一「ホモだったのか・・・」

 

 

 

耕平「今!?否定後10分経過した今、再びその話題!?」

 

 

池田を睨み、話題の変化を求める。

 

 

 

池田「現状わかってることは、あの2人はホモではないってことだ」

 

 

 

いや話題変わってねーよ!

 

 しかもあの2人”は”ってなんだよ!

 

あの2人”も”だろーが!

 

 

 

 

友一に少年2人組みの会話の流れを説明し、みんなで考察を話し合う。

 

 

 

池田「恐らくテニス部で大会前に主力が止めるって話だな」

 

 

珍しく真面目な顔で友一が反論。

 

 

 

友一「テニス部ではないと思う!俺テニス経験者だけど体つきを見ればわかる。でも少なくても俺よりはテニス強いと思う」

 

 

 

耕平「なんでだよwwwなんでお前そんな弱いんだよwww」

 

 

 

池田「泰一、お前はどう思う」

 

 

 

泰一「俺は・・・受け入れていこうと前向きに考えている」

 

 

 

耕平「だからホモじゃねえって!!」

 

 

出てくる考えはどれもマイナス思考のものばかり。

 

それもそうだろう、2人の表情を見ればいい考えなんて出てこない。

 

 

 

そんな中ポツリと友一が言う。 

 

友一「仲良くすることってそんなに難しいのかな・・・」

 

 

 

友一はバカだが真っ直ぐで純粋なやつだ。

 

 

他人ではあるが本当に仲良くしてほしいと思っているに違いない。

 

 

友一の素朴な疑問に池田や泰一も少しばかり心配そうな表情を見せる。

 

 

どんなに小さい亀裂でも放っておけば大きくなり、いずれは修復不能になってしまう。

 

そうなる前に、どうかどうか笑ってほしい。

 

 

 

 

 

 

 

しばらく様子を伺っていると進展が見えた。

 

 

ベン「ジャス、お前がいなくなったら・・・俺たち・・・俺たち演劇部はどうすればいいんだ!」

 

 

 

そのことばにジャスティスは下を向き、はっとした顔でベンジャミンを見る。

 

 

 

俺たちの願いが通じたのか、ジャスティスは顔に笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 そしてさっきまでとはまるで別人のような明るい口調で言う。

 

 

 

ジャス「先輩!!演劇部って言っちゃってますよw」

 

 

 

ベン「あ、すまんw素が出ちまった」

 

 

 

 

 

池田耕平「演劇なうかよ!!」

 

 

 

 

 

 

宿題を終わらせ、池田と泰一が会計をし、外へ出る。

 

 

次はどうやって奢ってもらおうか口に出して考える友一に、池田のパンチが飛ぶ。

 

そんな光景を見て、俺も自然と笑みが溢れる。

 

 

こいつらはみんな真っ直ぐだ。

 

高校生レベルの演劇に騙され、

本気で悩む。バカと真っ直ぐは同義語なのかもしれない。

 

 

泰一「こーちゃん」

 

 

耕平「なんだ?」

 

 

 

 

泰一「ホモが顔に出てるよ」

 

 

 

 

ちなみの余談だが、俺はホモではない。

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