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僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

野球部とサッカー部

 

 

高校生の時はサッカー部へ所属していた。

よく野球のボールが転がってきて、投げ返すと帽子を取り、お辞儀をされた。

 

逆にサッカーボールが飛んでいった時には、助走を取り、力いっぱい蹴り返してくれた。

ありがとう、ナイスキック!と、お礼を言うと手を挙げて答える。

 

俺の高校は野球部とサッカー部は仲が良かった。

2大球技、お互いに応援しながら日々練習していた。

 

 

 

時は世紀末。じゃなくてテスト前、英語が苦手な泰一、理科を理解していない俺、そもそも勉強ができない友一が集まって頭を下げた。まるで二酸化炭素のような集団だ。いや、たばこの副流煙と言ったところか。

 

 

「勉強を教えてくれ!!」

 

 

こちらをジロジロと窺い、

 

 

「付いてこい!」

 

と、酸素の返事。いや、神だ。

 

 

3人は顔を見合わせ頷き、池田に付いていく。

池田はそれなりに勉強ができる。学年不動のTOP5に入る翔平のお墨付きだ。

そして何より教えるのが上手い。こうも人に何かを伝えるのが上手い人間はいるのだろうか。

しっかりと副流煙と同じ目線で向き合い、そして副流煙を吸っても表情を崩さない。

 

 

目的地へ到着すると、早速各々が教材を広げる。

 

 

果たしてなぜ俺の家なのだろうか。付いてこいってお前のセリフじゃなくね?

しかしそれはもはやどうでもいいことだ。

 

 

池田「まずは誰からだ」

 

 

 

3人は視線を合わせ、頷き、声を合わせていった。

完璧なコンビネーションだった。

 

 

「俺!!」

 

ことばが揃うが意味が揃わない。

 

 

耕平「待て。友一はおかしい」

 

 

友一「なんでよ!」

 

 

耕平「いいか、まずお前は何がわからないのかを、わかっていない」

 

 

友一「そ、そんなことないよ!!」

 

 

耕平「じゃあ言ってみろ。何がわからないのか言ってみろ」

 

 

友一「漢字だよ!」

 

 

耕平「それは自分でやるもんだろ!教えてもらって身につくものじゃない」

 

 

友一「そういう耕平は何がわからないのよ!」

 

 

耕平「理科のすべてだ!」

 

 

泰一「どっちもどっちじゃん」

 

 

耕平友一「うるさい!」

 

 

泰一「・・・」

 

 

友一「いい!?漢字って言うのはね、人と人が支え合ってできてるんだよ!?ここで俺と池田が支え合うの!」

 

 

耕平「それは人って漢字の話な。しかもお前支えてないから結局『一』になっちまうだろ」

 

 

池田「・・・よし、泰一始めるぞ」

 

 

泰一「うん」

 

 

友一「耕平とじゃ話し合っても無駄だ」

 

 

耕平「おいそれは俺のセリフだぞ!」

 

 

友一「こうなることが予想されたからね、昨日から準備してきてるんだよ」

 

 

耕平「ほう・・・」

 

 

友一「これで勝負だ!」

 

 

池田「ここにthatを入れると、以下の文がこうなる」

 

 

泰一「なるほど」

 

 

耕平「ナルティメットか・・・良いだろう」

 

 

友一「よし決まりだ。10本勝負だ!」

 

 

耕平「何回やっても俺には勝てないでしょ」

 

 

友一「それはどうかな!!」

 

繰り広げられる男同士の熱い戦い。

一歩も譲らない両者。

 

 

 

 

 

時が経つに連れて、攻撃パターンが読めてくる。

しかし泰一はさすがゲーマーだ。友一や池田とは比べ物にならない強さだ。

 

 

ゲームが変わりスマブラになる。

 

スマブラになると一気に池田が強くなる。それに比べ友一は下手くそだ。

友一とチームになると高い確率で負ける。

 

しかし逆に友一とチームを組み勝つと、それは1人で2人を倒したような感覚になる。

 

その時は2人でハイタッチをし喜びに耽ける。

 

 

友一「いやー危なかった!さすが耕平だね!」

 

 

耕平「まあな。こんなチビ2人俺1人で十分だ」

 

 

俺たちも日々支え合っている。

 

眠そうな泰一を気遣い、池田が布団を敷く。

散らばって邪魔な教材を友一が片付ける。

 

池田「今日は白熱したし、気持ちよく寝れそうだな」

 

 

泰一「もう寝る」

 

 

そして俺たちは深い眠りに誘われた。

 

 

なんか忘れてないか?

 

 

まぁいいか、と。

 

 

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