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僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

優しさの実践

 

GパンにTシャツの友一。片手にはアイス。スキニーにパーカーのりょうが。スキニーにセーターを羽織る俺。3月中旬の話だ。

 

田舎のデパートで外人と店員さん、パートのおばさんであろう人が何やら話している。田舎であるため老人が多く、店員も英語スキルなんてないだろう。おばさんと目が合い、手招きされる。

 

友一「どうしたんですか?」

 

おばさん曰く、くじの賞品を買いたいとジェスチャーをされるが、これはくじだと説明できないらしい。

 

おばさん「ごめんねえ。説明してくれないかな?」

 

 

友一「任せてください!!」

 

堂々と胸を張り、外人に説明を始める。拳を口元に当てて1回咳払いをする。表情を崩し、フレンドリーに、

 

 

友一「これはくじの景品だから買えないんです!!」

 

 

耕平「日本語かよ」

 

日本語で納得してもらえるならおばさんも苦労しねえだろって。困った表情をする外人に対し、友一はさらに困った表情をする。まさに風呂上がりに全力で坂を登り、いい汗かいたぜ、と言いながら俺のベッドで横になるりょうがの様子を見る俺の表情だ。

 

いや、たしかに異国の国へ行く際に、その国の言語を勉強してこないのはどうかと思う。ただしこれは日本人が思うことであって、外国では英語さえ話せればそれでいい。日本人が英語を話せないのがおかしい。そう思っているだろう。これが文化の違いなのだろうか。まさかここで日本を代表するレベルのバカと会ってしまうとは、この人もついてない人だ。

 

友一「ダメだこの人通じてない!頭悪いよ!?」

 

 

耕平「お前が言うなよ。英語で説明してやれ」

 

 

友一「えーっと、くじ、くじ・・・くじって英語でなんて言うんだ・・・」

 

すかさずりょうがが助け舟を出す。これはさすがのチームワークだ。耳元で友一に囁く。

 

 

りょうが「ないんおくろっく」

 

 

友一「いえす!ディス!イズ!ないん、おくろっく!」

 

 

耕平「アホかwそりゃくじじゃなくて9時だ」

 

俺にガッツポーズを向けるりょうがもりょうがだが、そのまま言う友一は一体何歳児だ。

外人に訝しげな目で見られる。しかしさすがは友一。目は情熱的に燃えていた。何か壁にぶち当たっても、こいつは1つ1つしっかりと越えていく男だ。

 

 

友一「・・・へい!Siri!」

 

 

耕平「結局Siriかよ・・・」

 

 

友一「くじって英語で言って!」

 

 

友一Siri「残念ながら翻訳はできません」

 

 

友一「え!嘘!」

 

見てられない。そう思いつつ俺が説明しようとしたが、りょうががそれを手で制す。

 

 

りょうが「アシカは、見て芸を覚えるんじゃない。実践して覚えるんだ」

 

なんでアシカなんだよ。と思ったが友一に関して言えばアシカ側の生き物だ。不覚にもりょうがの言うことに納得してしまう。

 

 

耕平「なるほど」

 

なるほどじゃねーよ困ってるだろ。 

 

しかし外人の方を見ると、どうやら買えないということは理解したようでその場から手を振り、笑顔で去っていった。

 

 

友一「ふう、まぁこんなもん?」

 

ドヤ顔でおばさんに手を振る。

 

 

友一「でもさすがりょうがだね。すぐにくじが出てくるなんて」

 

 

りょうが「ったりめーだろ。ちなみに8時もすぐに出てくるぜ?」

 

 

耕平「その調子だと7時も余裕そうだな」

 

 

友一「何バカなこと言ってんの?」

 

もし町中で困っている人を見かけたら率先して助けてあげていただきたい。日本人にその能力が備わっているはず、と信じている。お前が言うなと言われそうだが、困っていたのはあくまでも店員のおばさんだなんて日本人らしい返しをするが。

 

もっとも、この場で1番表情を歪めていたのは友一だったがな!

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