僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

英語の授業~先生とボクと、時々、バカメガネ~

 

窓から空を見上げ、今日の部活は室内にするのが無難だな、と、部長なりに考えていると、チャイムが鳴り英語の授業が始まる。先生が前に立ち、挨拶をして授業がスタートする。

先生、目が悪いので前に行ってもいいですか?と、いつものように俺の前の席にバカメガネが来る。真面目なのはその姿勢だけで教科書とノート、筆記用具を持って前に来た後、おっと電子辞書電子辞書と言いながら自分の席に戻り、バレないようにニンテンドーDSを持って再び着席する。DSやるならわざわざ前に来るなよ。

 

特に褒めもせず、いいよとだけの返事。続けて、さてさて、宿題はやってきたかな?と周りの生徒を舐めるように見た後に、指名をする。この先生は、授業は英語、部活は野球部を担当している。俺は当時サッカー部でグラウンドで毎日顔を合わせている。仲は良好だ。

それ故にこういうことも起こる。


先生「よし、今日は雨が降りそうだから耕平いってみようか!」

そう。とにかくわけの分からない理由で俺を指すのだ。


思い返してみれば前の授業も、

先生「今日は〜、4日、えーと、耕平出席番号いくつだっけ?」


耕平「ふー、17番です」


先生「じゃあ13足して17番!耕平!」

と、消える魔球並みの変化球を俺に投げてきた。しかし俺は毎日りょうがや友一から繰り出される魔球をガッチリと受け取っている。こんなことにへこたれる男ではない。

しかし雨が降りそうだから俺、これは捉え方によっては問題発言だ。避難は自己責任!なんてことを言う高齢エヴァパイロットが最近また問題発言をしたことで話題になっている。
だが俺はもちろんそんな捉え方はしない。仮に親にチクったとしてもそれは先生が正しい!と言う結論になるのは目に見えている。なんて雨男だ!

これが先生と生徒の絶妙な信頼関係というのだろう。俺がノロウイルスにかかった時はこの先生は誰よりも先に声をかけてくれ、冗談交じりで心配をしてくれた。部活で怪我をした時には顧問でもないのに真っ先に応急措置をしてくれた。
そして沖縄へ修学旅行へ行った際に、戦争の悲惨さを現地のお婆さんが語っている時にうたた寝をしそうになっているところを起こしてやったのはここだけの秘密だ。勉強を教え教えられの関係だけではないのだ。

そんな信頼関係の元、指された以上は期待に応えなければならない。俺は立ち上がり、深呼吸をする。

 

否、


え?宿題??出たっけ?

とりあえず立ったはいいが宿題なんか出てたっけ?
椅子に座り、教科書を眺める先生。
その一瞬の隙をつき、こっちを眺めるバカメガネに目線で助けを求める。彼はこちらを見てメガネをクイッと上げ、

りょうが「昨日ルギアとホウオウ捕まえたぜ」

と一言。それ今言う?今、この状況で、それ言う?俺が指名されて立ってるこの状況を見て俺がその情報を求めてると思う?喉乾いてる人にちんすこうあげるようなもんだぞ。
声に出ないように、バカかちげーよと言う。

それを見ると少し目を細め、

りょうが「マスターボールは使っちまった」

だから!ちげえって!どっち?どっちにマスターボール使ってどっちにハイパーボール使ったの?最初水タイプのワニノコ選んでたからホウオウはハイパーボールで捕まえたのかな?じゃなくて!!

少し間が空いてしまい、先生がこっちを見る。苦笑いの表情を取るとやって来てないのかと言いたげな表情で立ち上がる。

先生「次はやってこいよ!じゃあ代わりにりょうが!」


りょうが「俺!?なんで俺!?」


先生「友達を助けるのは、友達しかいないだろ?」


りょうが「え、ちょ、友達じゃないっすよこんなやつ!」


耕平「おいw」


ははー、いい気味だ。再び椅子に座り教科書を眺める先生。

対し今度は俺に助けを求めるりょうが。メガネはかけていないがメガネをクイッと上げる仕草をし、小さい声で


耕平「で、どっちにマスターボール使ったんだ?」


Why Japanese peopleバリのオーバーリアクションを取るりょうがを見て、俺は、なんか晴れる予感がするし、部活外でやるかなんて部長なりに考えていた。