僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

自慢の友

 

人との繋がりって良くも悪くもどっちかが死なない限りは続くものだと思っている。そんな繋がり、どうせあるなら悪いものじゃなくて良いものにしたい。

 

電車がきた。携帯をポケットへ入れ、電車を眺める。徐々に止まろうとする電車。動いているはずの電車の中に、俺の視界から外れない人がいる。彼からするとランニングマシーンさながらの景色が写っていただろう。進んでいるのに、景色は変わらない。まったくつまらない人生だ。

そんな彼を見ると、目が合う。にこやかに手を振りながら車内を走るのは友一だ。それを見て、俺も走り出す。そしてグリーン車を挟み、電車に乗った。

 

泰一「こーちゃん」

ボックス席に座る泰一の向かい側へ腰を下ろす。俺たちは飲みに向かっている最中だ。これにりょうがと、高校の時の同級生が2人追加で合計6人での飲み会である。

4月の中旬に、池田と飲みに行った。この時、高校以来会ってない人を数名呼んだら快く来てくれた。そんな彼らが、ぜひ次も開催してほしいというものだから、早速次の月5月に開催したということだ。

そういうわけもあり、いつも以上に念入りに予定を立て、打ち合わせをしていた。もちろん全員に誰が来るか言ってあるし、と言うかLINEでグループを作ってあるから嫌でも誰が来るかわかるだろう。

 

泰一「で、今日はどこに行くの?」

何度も言うが、いつも以上に念入りに打ち合わせをしていた、はずだ。

 

友一「耕平!なんで逃げるのよ!」

息を切らして、友一が合流。泰一に軽く挨拶をする。

 

友一「よう泰一!どっか出かけるの?」

 

泰一「ああ。ちょっとな。お前は?」

 

友一「俺も、ちょっとな」

果たしてこいつらは人の話を聞いていたのだろうか。俺はしっかり、この日に飲みに行くからよろしくな、そう言ってある。

 

耕平「なぁ、お前らこれからどこへ何しに行くと思っているんだ?」

 

友一「ダーツが良い!」

 

泰一「カラオケが良いな」

 

耕平「ちげーよ!行きたい場所聞いたんじゃねーよ!」

仕方がないので1から説明をする。今日は飲みに行く。高校の時の同級生が来る。

 

友一「なんて斬新な!そんな面白いこと考えるなんてさすが耕平!」

 

泰一「まさか。これは中々楽しみだ」

1ヶ月前から言ってたけどな!これでは俺が恥ずかしい。前回の飲み会で、耕平は今もあいつらとつるんでるのか?と質問さえ、ああそうだ、と言ったばかりだ。良くも悪くも成長しない彼らを、同級生に会わせる。大丈夫なのだろうか。

ちなみにその同級生は、学年不動のTOP5に入る翔平を凌ぐ秀才だ。そうだな、学年TOP3ってところか。そんな男と繋がりがある俺も謎だが。

 

友一「耕平は昔から1度繋がりを持った人を大切にするよね。すごい良いことだと思う!」

 

泰一「そうだな」

 珍しく褒められる俺である。

 

友一「高校の時に転校してきた池田と、今も仲良いしさ!」

 

泰一「おいおい池田に関して言えば、俺らみんな仲良くしてるだろ」

 

耕平「池田転校生じゃないけどな」

失礼な奴らだ。泰一お前に関して言えば最初から同じクラスだろうが。むしろお前らみたいな変人が仲良くしてもらってる側だろ。寝言は寝てから言え。

 

友一「りょうがも耕平は別だって言ってたよ!」

 

耕平「りょうが?何の話だ?」

 

友一「りょうがは結構見た目を気にするんだって。でもね、耕平はキモいけど仲良くできるってさ!」

 

泰一「確かに、わかる気がする」

 

耕平「それただの悪口じゃねーかよ。わかる気すんな」

 

友一「それにさ、いきなり誘って、来てくれるってのも人望があるからだよ!」

 

泰一「そうだな。こーちゃんのお陰で、俺も久しぶりに会えると思っている」

褒められているのか悪口を言われているのかわからないが、とにかく楽しみにしてくれているようだ。そして良くも悪くも、俺のことをよく見てくれている。俺は一瞬でもこいつらと同級生を合わせるのが恥ずかしい。そう思ってしまった自分が情けなくなった。確かにバカで、人の話を聞かないやつらだ。だが、今俺がこうしてブログを書けているのも彼らのおかげだし、楽しく人生を過ごせているのも彼らのおかげだ。

 

俺にとっては自慢の友達だ!

 

集合場所に着くと、既に同級生の1人は到着しているようだ。俺の右には泰一、左には友一。真ん中の俺は胸を張って挨拶をする。

そんな俺らを見て同級生も久しぶりに見る顔がいるからか、少しにやけている。

 

耕平「久しぶりだな!つっても1ヶ月前に俺らは会ってるか」

 

泰一と友一を指差し、嬉しそうな顔で、そして大きな声で言う。

 

同級生「おい!こいつらも来るのかよ!聞いてねーよ!」

 

どいつもこいつも人の話聞けっつってんだろ!