僕らの現実非日常?

こーへえと仲間たちの日常

彼はおもむろに、ルービックキューブを取り出した

 

 

前々回書いた同級生たちとの飲み会の内容です。

自慢の友 - 僕らの現実非日常?

 

1軒目とは異なり、賑やかなお店へ入った。友一があそこの店は女の子がホットパンツなんだよ!だから行こう!と、言い出す。それに対し泰一が行くしかない、と言い謎の結束ができていた。

りょうがはどっちでもいいと言っている。俺も特に行きたい店があるわけでもないので行く方向で意思を固めた。

 

耕平「まぁ良いけど、お前金あるの?」

 

友一「1,000円あるよ!」

 

耕平「1,000円てお前水でも飲む気か?」

 

泰一「安心しろ。足りない分は俺が出す」

 

りょうが「何気合入ってんだよww」

そう言い、店へ入る。最初のオーダーで早速一人1,000円超えるであろう量の食事とお酒を注文する友一であった。

 

りょうが「そんでさ、さっきの話の続きなんだけどよ、」

そう言い、1軒目で話していた”俺の東大生の友達”の続きを話す。1軒目では東大生を出た友人が509円の買い物をして、1004円出したという話だった。

 

りょうが「でよ、それだとお釣り495円じゃん?」

りょうがはそこは1014円だしてお釣りで505円貰えよ。と思ったらしい。

 

耕平「10円なかったんじゃねーの?」

 

りょうが「いやいやあったんだって!」

 

耕平「それで?」

 

りょうが「いやー東大出てるのにそんな簡単な計算もできないのかよ。って思ったのよ」

 

耕平「うん」

 

りょうが「そしたらよ、そいつさ、実は東大じゃなかったんだよねー」

 

耕平「学歴詐称か」

 

りょうが「いや、あだ名が東大だったからさ」

りょうがの話を要約すると、東大とあだ名の付いた友人が簡単な計算ができなくてびっくりした。しかしそいつは東大ではなかったという。

 

りょうが「ったくややこしいあだ名付けやがってな。そう思ったって話だ」

 

耕平「なるほどな。一体誰がそんなあだ名付けたんだろうな」

 

りょうが「俺だよ」

 

耕平「お前じゃねーかよ」

 

全くもって意味のないりょうがの話を聞いている最中、友一はカバンの中からルービックキューブを出していた。

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友一「いいか泰一。こういう時にはかっこいいところを見せないとだめなんだ!」

 

泰一「なるほど」

どうやらホットパンツを穿いた店員さんと絡みたいらしい。ドリンクを持ってきた店員さんに、料理ができるまでに完成させるね!と言う。頑張ってくださいね、とあしらわれている様を見て俺は泣けてきた。

しかしこの男がルービックキューブ

 

高校の時のテストで最下位争いをする男だ。

 

部活を続けるならば坊主にしなければならないと言われ、部活を続けたいが坊主にしたくない友一は悩みに悩んだ挙句、坊主にして部活を辞めた男だ。

 

そんな男が、ルービックキューブを完成させるだと?

俺はりょうがに視線を向ける。彼も思うことがあるらしく、そのまま口に出す。

 

りょうが「お前シャツだせーな!」

 

ルービックキューブに触れてあげて!!

 

友一「静かにして!」

友一は真剣そのものだった。確かに社会のノートを借りた時に、1ページだけ逆さまに書いてあったことがあったバカな男だが、それでも俺は友一が熱い心を持っていることを知っている。苦手な勉強でも、追試の際には全力で勉強をする。友達が困っている時には全力で助ける。

 

その時と同じ目をしていた。泰一もりょうがも、同じことを思っていたのか静寂が生まれる。

 

否。

 

動き出す友一の手。回るルービックキューブ。どんどん面が揃っていく。果たして彼はいつルービックキューブなんかできるようになったのか。

 

友一「やべ!!」

アクシデントが発生した。

 

 

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壊れてるやん。

どんだけ力いっぱい回してたんだよ。

 

友一「時間がない!まずい!」

焦る友一。

 

泰一「頑張るんだ友一」

 

キッチンの方へ目をやると、俺らが頼んだであろう料理を運ぶ、友一を慣れたようにあしらった女の子がこっちへ向かってくる。

 

りょうが「来てるぞ!いいのか!」

りょうがも友一を応援しているようだ。

 

りょうが「いいのか!そのシャツのままで!」

 

こちゃう!

 

店員さん「おまたせしました~」

来てしまった。

 

店員さん「できましたか?」

 

無言の一同。顔を上げながら友一が言う。

 

友一「できました」

そう、友一は途中のアクシデントをもろともせず作業を進めていたのだ。

 

友一「君は、ルービックキューブやったことある?」

 

店員さん「え、はい少しだけなら。同じ色で面を揃えるんですよね?」

 

友一「そう!その通り!同じ色で面を揃える!」

 

そう言いながら友一は手に持っていたルービックキューブを掲げた。神々しく輝いているかのようなそれを見て、誰もが言葉を失ってしまった。

 

 

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 同じ色で面揃ったね!!

 

追記

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