僕らの現実非日常?

誰かこのロマンティックを止めてくれ

立場をわきまえた態度、それすなわち

最近よく出てくるジョン。実は俺、1月に引っ越しをしている(書いたっけ?)。引っ越しと言っても実家から車で1時間程度のところなのだが、その引っ越し先がジョンの家の近く。それで最近良く遊ぶようになった。ちなみにだがりょうがの家も近い。

 

今回の引っ越しで、俺にとっては4回目くらいの引っ越し。もう引っ越しが慣れっこな俺に、律義にも池田と友一は”引っ越し祝い”と言い、プレゼントをくれた。その時の話。

 

池田、友一と3人で食事中、口裏を合わせていたのか”引っ越し祝い”を準備してきたと話し始める。

 

池田「まぁせっかくこうやって集まることができたわけだからさ、友一もなんか買えよって程度の話をしといてさ」

 

耕平「別にいいって。俺はお前の引っ越しなんもしてないだろ?」

 

池田は俺が引っ越しをするたびに”引っ越し祝い”をくれる。それに対し、1年ほど前に引っ越しをした池田には何も渡していない。

 

友一「そんな暑苦しいこと言わないでさ!」

 

耕平「堅苦しいな。それにそれ言うの普通池田だから」

 

池田「普通じゃねーもん」

 

耕平「それは、、、言わない約束だろ」

 

池田「まぁ黙って受け取ってくれ」

 

そう言いながら徐に鞄を漁り、俺に渡す。

 

池田「ほれ」

 

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耕平「塩である・・・。って思わず解説しちゃったよ」

 

池田「お前塩好きだろ」

 

耕平「ま、まぁな・・・」

 

良い塩だから、と塩について解説をする池田に、ものをもらっている立場、何も言えない。もっとこう、実用性のあるものが欲しかった。そんなこと言えない。そんなことを言える立場ではない。

そんな律義な池田は誕生日にもプレゼントをくれた。

 

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塩である。

 

硫黄の香りとか勘弁してくれ。言うぞ、正直に言うぞ。

 

う〇こと同じようなにおいだからな!(心の叫び)

 

それをな、硫黄の香りがする塩をな、食材に使って食べてくださいってな、これ作ったやつもどうかしてんぞ!?と、思いつつも、もらっている立場そんなことは言えない。

 

そして友一も、引っ越し祝いを準備してきてくれたようだ。

 

友一「急だったからあんまり選べなかったよ!」

 

耕平「いやいや、気持ちだけで十分だ」

 

友一も先月、とうとう実家を出て、彼女と同棲を始めたようだ。これからお金がかかるという時期にも関わらず、俺のために何か買ってくれたらしい。

 

友一「俺なりに選んだから受け取ってよ!」

 

そう言い、アホみたいに膨れ上がったポケットを徐に漁る。いや、力いっぱい”それ”を抜く。

 

友一「はい!」

 

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耕平「ま、マグカップか(よくポケットに入ったな)(しかもAってなんや)」

 

友一「耕平コーヒー好きでしょ?」

 

耕平「あ、あぁそうだな。ありがとよ」

 

どこか有名なブランドなのだろうか。Aなんて見ての通り俺の名前に入っていない。

 

耕平「どこで買ったの?」

 

友一「ダイソーだよ!」

 

耕平「あらやだ!有名すぎてびっくり!」

 

池田「Aってなんだよな」

 

友一「うーん人気だったのか知らないけどね、アルファベットが3種類しかなかったの」

 

耕平「なるほど。それでAを選んだのか」

 

池田「ちなみにもう2つのアルファベットは何だったの?」

 

友一「BとKだよ!」

 

耕平「えっと、もう1回言って」

 

友一「ベーとキィだよ!」

 

池田「・・・」

 

耕平「・・・(混ざってる)」

 

もらってる立場であるために、俺からは何も言えない。ツッコミを我慢する。代わりに、池田に代弁をするよう視線を送る。簡単な代弁だ。踏ん張る以上に簡単な代弁だ。耕平と言ったらイニシャルのKだろ!それだけ言ってくれ。

 

俺の視線に頷き、代弁をする。

 

池田「AKBかよ!」

 

耕平「ほんまや」

 

いやほんまやじゃねーよ。

 

池田「どうした今日お前ツッコミ甘いな。熱でもあんのか?」

 

だからさ、そうじゃない。俺はお前らに感謝をしている。”引っ越し祝い”をもらっている立場だ。だから余計なことは言わない。それだけだ。

 

友一「平気だよ!ありがとね!」

 

くっそ!お前じゃねーよ!どう考えても俺だろ。第一、お前ツッコミしてねーだろ。暑苦しい顔しやがって。と、

 

 

思う。

 

いかんいかん。我慢だ。親しき中にも礼儀あり。彼らが俺に律義に”引っ越し祝い”をくれたように、俺ももらっている立場として接しなければならない。

 

池田「ならよかった」

 

俺に言ったんじゃないのかよ!

 

ややこしいわ俺の目見て言うな。いやややこしい以前に明らかに俺に言っただろ。”や”多すぎてさらにややこしいな、すいません。

 

耕平「俺は、お前らに感謝している」

 

池田「急にどうした」

 

耕平「まぁ、なんだ。些細なことでもこうやってなんかくれてさ」

 

友一「当たり前でしょ!友達なんだから!」

 

池田「おう」

 

耕平「そうか」

 

でも、こうやって当たり前のことができるっていうのは素晴らしいことだし、そんな友達がいるなんて俺も幸せだ。誇りに思うよ。なんとか立場をわきまえた態度で接することができた。俺から見てだが。

 

池田「さて、そろそろ行くか」

 

耕平「そうだね」

 

何食わぬ顔で伝票を渡してくる池田。何食わぬ顔でそれを受け取る俺。何食わぬ顔でトイレへ行こうとする友一。

 

耕平「ちょっと待った」

 

池田「どうした」

 

耕平「なに!俺おごり!?」

 

友一「当たり前でしょ!」

 

池田「うむ」

 

耕平「はぁ!?当たり前?ふざけんな!」

 

だめだ。もう我慢ができない。胸の内に溜め込んでいたものがついに出てきてしまった。

 

 

 

 

 

 

耕平「大体な!!

 

 

 

 

なんだよAって!!」

 

池田友一「そこかよ!!」

 

 耕平「そこだろ!!」

 

んでなんでAなの。