僕らの現実非日常?

誰かこのロマンティックを止めてくれ

人の話は最後まで聞け。でないと運命が変わるぞってさ

りょうがから俺とジョン宛にLINEが届く。

 

りょうが「んじゃ池田んち向かう途中ご飯食べてこうぜ」

 

ジョン「いいよ」

 

耕平「おう」

 

池田と個人でLINEをする。

 

耕平「じゃあ明日、23時頃着くように出発するよ」

 

池田「おう。珍しくお前が車出すんだなw雨でも降るんじゃないか?」

 

――

仕事が終わり、雨の中ジョンの家に向かう。ほんとに雨降ってきたじゃん。まぁ予報雨だったけど。打ち合わせではジョンを拾った後りょうがを拾い、3人で飯を食べた後に池田の家に行く予定である。池田の家までは車で1時間半くらい。池田の仕事が終わる時間に合わせて到着する予定である。知っての通りブラック社員池田の仕事の時間は俺らより早く始まり、俺らより遅く終わる。

俺はジョンの仕事が終わるのを待ち、車を出した。りょうがも俺と同じくジョンよりは早く仕事が終わっている。

 

ジョンとの待ち合わせ場所に到着する。

 

耕平「お待たせ」

 

ジョン「ほんとに車出すのお前なんだな。珍しい」

 

耕平「うむ」

 

ジョン「それよりお腹がすいたな」

 

そうだな。と、適当に返事をし、車を出す。そうかジョンよ。お前はバカ正直にご飯を食べてきていないのだな。

俺はりょうがとの付き合いが長い。故に”りょうがが飯に行こうぜと提案”していても、これだけ間が空けば(ジョンの仕事が終わるまで少し待った)何か食べていることを容易に想像できる。俺にとってそれくらいの想定外は想定内。今回のでいい勉強になるだろう。予定なんて立てても予定通りにいくことなんて何もないんだからな。わかったかジョン。もちろん、言わずとも俺は晩御飯をすでに食べてきている。

 

りょうがの家に到着し、早速打ち合わせ通りにいかないことが起こる。

 

 

耕平「やっぱりょうがの車で行こうよ」

 

りょうが「いいよ」

 

そもそも運転が好きなりょうが、運転が好きじゃない俺が揃っているのに俺が車を出すのはおかしい。なぜもっと早く気付かなかったのだろうか。車を変えて、出発する。

 

ジョン「さて、どこ行くか」

 

耕平「何言ってるんですか。池田んちだよ」

 

ジョン「いや、ご飯の話!」

 

りょうが「・・・だな」

 

んなバカな。

 

落ち着け耕平。もう1回確認をするんだ。

 

耕平「飯食ってきてないの?」

 

ジョン「あたりまえじゃん!昨日御飯行こうって話したんだから」

 

りょうが「そうだぞ」

 

想定外のことが起こらないのは想定外だ。おいおいまさか、と疑いの目を向けられる。

 

りょうが「お前、まさかとは思うが」

 

耕平「んなわけねーだろ。さぁ早いとこ飯行こうぜ!ははは!」

 

晩飯の候補が上がる中、晩飯を食べてきたことを悟られないようにする。これでは誰がどう見ても、俺がバカだと思う。だが違うんだ。少なくとも読者の皆さんならわかるはずだ。俺はそれでいい・・・。

 

りょうが「んでお前はどこがいいんだよ」

 

耕平「え、あぁ俺は・・・」

 

適当に外を眺め、無意識に近くにあった店を指さす。何も考えていないと思われては困るからな。いや、何も考えていないのがばれたらまずいからな。

 

りょうが「安楽亭・・・。焼肉か・・・」

 

ジョン「いいよ」

 

やべ。

 

りょうがはそのまま無表情でウィンカーを出し、何の迷いもない純粋なハンドル捌きで焼肉屋の駐車場へ入場する。車の揺れが俺の胃袋とジョンの笑顔を揺らす。よりによって焼肉かよ。って決めたのお前だろつって。俺の腹の中ですでに食した晩飯たちが漫才してる。

 

 

席へ着き、早速注文をする。

 

ジョン「あと、ライスの大盛りが・・・」

 

頷くりょうが、そして頷く俺。もうツッコミは不要。なぜなら俺はすでに戦闘態勢に入っているからだ。まぁ、平気だ食えないことはない。大食いには自信があるからな。そして闘いの目に切り替わった俺は、りょうがが眺めるメニューを横から覗く。

 

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ちょっと待って。1位ライスってちょっと待って。

 

何を頼むか悩んだ人がさ、人気メニュー眺めて、おお!ライス1位やん!頼もうぜ!ってなる?ならないでしょ?これおかしいって思うのは俺だけ?その1位のライス抜いてさ、お肉をランクインさせようよ。仮にも焼肉屋でしょ?

 

りょうが「やっぱ1位のものは頼んどかなきゃな!」

 

ジョン「そうだね」

 

あぁ俺だけなんだね!!なんなら俺のライスどうぞ!

 

さて、腹を満たした一同は池田の家へ向かう。焼肉というものは不思議である。肉を焼く匂い、米に絡むタレ。これだけでなぜ食欲が増すのだろうか。結局りょうがの残りも俺が食べた。ただ1人、メニューのランキングに疑問を抱いた俺。そしてただ1人、ライスを2杯平らげた俺。あぁ、今、俺は納得しているよ。

 

焼肉屋つったらライスでしょ?

 

池田の家に到着。

 

池田「今日お前らを呼んだのは他でもない」

 

何やら語りだす池田をよそ目にシャツを脱ぎ始めるりょうがとジョン。

 

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もうモザイクいらないよね。

 

catastrophe127.hatenablog.jp

 

 

池田「他でもない、シャツがとどいt」

 

りょうが「ええやんええやん!」

 

ジョン「意外と悪くないな」

 

耕平「プリントもしっかりしてるね」

 

池田「・・・」

 

耕平「ん?」

 

池田「いや、なんでもない」

 

※俺たちはこれだけのために来たのだ。

 

耕平「んじゃ他の奴らには俺から渡しとくよ」

 

池田「おう任せた。それより」

 

耕平「なんだ?」

 

池田「わざわざ来てくれたし、焼肉でもどうよ!」

 

りょうが「え?いやさ、俺たち」

 

池田「まさか、お前らに限って俺が働いてる間に飯食ったなんてことないよなぁ・・・」

 

 

 

りょうが「・・・ったりめえだろ!!」

 

耕平「お前やっぱり食ってきただろ!!!」

 

りょうが「っっったりめーだろ!!!」

 

ふと、焼肉屋へ行く前のことを思い出す。

 

――りょうが「お前、まさかとは思うが」

耕平「んなわけねーだろ。さぁ早いとこ飯行こうぜ!ははは!」

 

 

耕平「まさか数的有利にしたかったのか・・・すまん」

 

りょうが「あぁ・・・俺こそ」

 

池田ジョン「なにが?」