僕らの現実非日常?

誰かこのロマンティックを止めてくれ

スマブラってこういうことなんですよ

12月7日。この日は俺の誕生日である。しかし、俺はそんなことよりももっと大切なイベントがあった。それはスマブラの発売日。

同世代の方々なら誰でも1度は耳にしたことがあるはず。ゲーム界で革命を起こした名作だ。初めて登場したのは俺が小学校2年生の頃、今でも覚えている。6800円貯めて買ったあの日を。犬の散歩を68回行って、6800円貯めたあの日々を。6800円貯めた後に64を持っていないことに気づいたあの日を!

 

ここまで情熱的に書いておいてなんだが、実は俺、テレビゲームをあまりやらない。でもね、そんな俺でもスマブラは大好き。ゲームを普段あまりやらない人にとっても面白いって思えるゲームなのだ。そこで今回、俺は全力で他力本願を発揮しようと決めた。すごいケチな奴だって思われるけど、まずね、ゲーム機なんだけど、64(結局買えた)とPS2しか持ってない。いつのだよつって。じゃあ本体から買いますって話になると、それは少し考える。だってスマブラしかやらないし。だったらswitch持ってるやつに買わせた方が得策じゃないか?そう考えたのだ。

 

そこで他力本願のターゲットなんだが、もちろん泰一。俺が知っている限り持ってないゲーム機はないってほどゲームが好き。というよりゲームマニア。言い直したけど違いわからん。そりゃあもう君に決めたって感じで全力で他力本願するよ。

 

耕平「泰一、お前switch持ってるよね?」

 

まずは確認の意味を込めてラインで質問を投げる。正直、泰一この時点で気づいてると思う。俺がゲームに関する話するのってスマブラか、強いて言えばウイイレしかないから。

既読が付き、泰一から返信が来る。

 

泰一「ないよ」

 

ないのかよ。今までの件なんだったんだよ。お前それでゲームマニア名乗ってるんじゃねえよ(俺が勝手に言ってるだけ)

 

でもまぁ、仕方ないのかもしれない。大人になるにつれてゲームなんてやらなくなってくるもんだよね。俺なんか小学生の頃だけだったし。新しくスマブラが出るたびに泰一の家に遊び行ってたけど、もう立派な社会人だもんね。

 

耕平「そうだよなあ~」

 

もうこれ以上他力本願するのは意地汚い。大人しくケーキでも食べて誕生日過ごすか。そう考えた。そこで思い出した。

 

”俺誕生日”

とは言ってもねだるには高額すぎるし、誕生日なんてプレゼント渡す側が勝手に渡すものだと思ってるし、この作戦はなかったことにする。なんなら、6日前泰一も誕生日だし。あと俺甘い物苦手だった。

 

泰一から返信が来る。

 

泰一「スマブラ出るからswitch買う予定だよ」

 

そう。これなんですよ。スマブラってこういうことなんですよ。

もう俺に言われる前から決めていたらしい。これこそが、スマブラなんですよ。

 

8日。暇だった翔平も参加し、3人で集まる。ハンドルを握る泰一に質問をする。

 

耕平「どこで予約したの?」

 

場所によってはついでに靴下でも買ってやろうか、そう考えた。

 

泰一「予約してないよ」

 

耕平「バカなの?」

 

バカなのかな?って思った。だってさ、スマブラだよ?仮に今まで同じ学校だった奴がみんな予約してたらそれすごい数だよ?高校まででも1000人近くいるよ?平成の最後の最後に革命を起こすが如く発売されたスマブラを、予約なしで買いに行くってバカっていうか無謀っていうか、バカでしょ。

 

翔平「はははは」

 

ははははじゃねーよお前何しに来たんだよ。帰れよ。

 

つっても仕方ないからまず最寄りの家電量販店に赴くことにした。残念ながら靴下売ってそうなところは近くになかった。店内に入り、ゲームフロアへ一直線。もう人が全然いないのが遠くから見てもわかる。

車の中で翔平がスマホを見ながら言っていたことを思い出す。

 

翔平「予約したのに並んでる人がいるんだって!バカじゃんね!」

 

あぁお前の目の前にもっとバカなやつがいるだろうが。そこまで必死に買おうとしてる人がいる中、俺らはとりあえず近くの電気屋行こうぜ~ってノリだよ?

 

人がいないってことは、すなわちそういうことなんだよ。魚釣れないところで釣り竿垂らしてる人いないもんね。

 

 

泰一耕平翔平「あった」

 

そう。これなんですよ。スマブラってこういうことなんですよ。

 

早速来週、全員集合して忘年会(スマブラ)することになった。

 

ちなみに何であったのかは本当にわからない。もしかしてスマブラ大好きなのって俺と予約したのに並んで買おうとしてた彼だけなのかなって不安になってる。